2008年12月25日木曜日

目黒区美術館

天気予報によると明日はまたかなり冷え込むとの事だったので、何としても今日は外を歩かねば!と思い、以前から気になっていた目黒区美術館へ足を運んだ。

目黒駅から目黒川へ向かってずーっと坂を下る。
橋を渡って川沿いを歩いて行くとテニスコートが見え、そこの脇を入っていくと小さな公園があり、その奥にひっそりと美術館が建っていた。

何だかちょっと隠れ家的な雰囲気で、上野や六本木辺りにある大きな美術館と全然趣きが違う。
そういや、こんな小さな美術館を訪れるのは久しぶりな気がする。







事前に調べていかなかったのだが、現在開催中の展覧会は石内都という女性写真家の写真展だった。
絵画を見るつもりでいたのでちょっと意表をつかれた感じ。

入館料の800円を支払って、感じの良い受付のお姉さんからチケットとパンフレットなどを受け取る。

モノクロ写真で見る昔の横須賀や東京などの風景や建物は、よく見ると面白い看板があったり、今とは違う家電や生活スタイルが見れて興味深かった。

2Fの展示室は様々な年齢の人のシワや傷、火傷の痕などをクローズアップした写真(主に手と足)が展示されていた。
きっとこの写真家にとっては心にピンと来るものがあって、メッセージ性の高い被写体としてカメラに収めたんだろうけど、私はどうもこういうのは見たくない性質だ(苦笑)。
母親の手術痕もずっと目にしていたし、自分のもあるし、それらを特に思い出したくもないし、他人のそれを見たいとも思わないから・・・

あとはこの写真家の母親が亡くなった時に撮ったというその母親の遺品の写真とか、原爆の後で残った服や眼鏡などの遺品の写真なども展示されていたけど、正直、特に興味が湧かなかった。

写真は絵画や彫刻と違って、撮ったものが全てっていうか、見る者にとっては目の前の写真そのものがストレートに入って来るものだから、見て「良いな」と思えるかどうかは個人差がかなりあるように思う。
特に今日見たような作品はそれらを見るだけの気力が無い時にはそのメッセージを受け取るのはキツイ気がする。(まさにこの私の事・笑)

平日のせいもあるのだろう、人が殆ど居ないし、静かで落ち着いていて感じの良い美術館で気に入った。喫茶スペースもあったけど、今回はパスして帰った。

歩いた歩数は5,006歩也。
まぁまぁ、いい運動になったかな。
帰りの登り坂がしんどかった~(>_<)

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