2010年7月31日土曜日

蔵久


帰省ネタでもう1つ、ご紹介したいお店がありました。
祖母と伯母と一緒に行った「蔵久」というお店。

国の登録有形文化財に指定されている建物は、元酒造業を営んでいた飯田家の住宅。
江戸後期に建てられただけあって古くてどっしり、落ち着いた雰囲気の大きな屋敷で、敷地内にはいくつもの蔵があって、昔の繁栄ぶりが窺えます。
私は見たことないけど、石坂浩二主演の映画「犬上家の一族」のロケ地としても使われた事もあるそうです。















この建物を利用して、かりんとうを販売する売店、立派な庭園を眺めながら食事やお茶が出来る和座敷があり、そして外には揚げたてのかりんとうが食べられるカフェが併設されています。

ここはねぇ、ホント良かった~(しみじみ・笑)
こういう建物は心から落ち着くので大好き。



こんなお座敷に上がり(↑)、中庭を眺めながら抹茶とかりんとうを頂きました。

金箔が載った大きめのかりんとうは、黒糖の甘さがじんわりと口の中に広がって美味しかった。
抹茶とも相性ぴったり。

食事も出来るみたいだけど、この時は既にお昼にお寿司を食べてお腹いっぱいだったので今回はパス。次回は是非蕎麦を食べたいと思う。

私にとってはかりんとうは滅多に口にしないお菓子だったのだけど(特に理由なし)、ここでかりんとうを食べてその美味しさに今更ながら気付いたのでした(笑)。











←中庭のカフェも素敵でしょ?

カフェの隣では揚げたてのかりんとうが実演販売されていて、いい香りがしていました。






普通の黒糖かりんとうの他にもシナモン味やらキャラメル味など何種類ものフレーバーがあって興味津々。

次回は揚げたてかりんとうも食べるぞー。

車じゃないと行けない場所ですが、松本に来る機会があれば是非お立ち寄りを。
今回の帰省で一番気に入ったお店でした♪お勧めです。

2010年7月27日火曜日

川越を歩く



長野から東京へ戻って早1週間が過ぎた。
毎日脳ミソがゆだってしまいそうな暑さで殆ど家から出ずに写真の整理やらブログの更新、そして体力回復に努めていたけど、さすがに外へ出たくなって今日は川越(かわごえ)へ行って来た。

川越へは数年前に一度だけ訪れた事があるのだが、今回はその時に行きそびれた「川越城本丸御殿」へ行くつもりでいた。しかし、駅を出た所にあった観光案内の地図を見たら、そこは「保存修理工事の為、平成23年3月まで休館」と書いてあった・・・ショック!(涙)

仕方あるまい。気を取り直し、タクシーで喜多院へ向った(↑トップ写真)。
ここは天台宗のお寺で、正式名は「星野山無量寿寺喜多院」というそうで、北院とも川越大師とも呼ばれている。広い敷地内にある建物の多くは重要文化財との事。
















本堂にお参りをした後、拝観料を払って慈恵堂を見学。
江戸城内から移築された書院(徳川家光誕生の間)や客殿(春日局化粧の間)を始め、江戸城ゆかりの品々、古い建築様式が見てとれるふすまや欄間、枯山水の奥庭など見所は多かった。(ちなみに建物内は写真撮影禁止)


下の話で申し訳ないのだが、厠(かわや)の説明書きに、殿様が用を足した後は付き添いの医者が便を見て健康状態を把握する、という事が書いてあってびっくり。
意図する所は分かるけど、イヤですわ(苦笑)。

お次は敷地内にある五百羅漢さんを見に行く。
小学生の頃、入っていた合唱部で五百羅漢の歌(正確な名前は覚えていない)を歌った事があるせいか、どうも羅漢さんには親しみを感じるのよね。

こちらの羅漢は日本三大羅漢の1つに数えられ、川越北田島の志誠(しじょう)の発願により天明2年(1782)から文政8年(1825)の約50年間に渡って建立されたものだそう。


全部で538体の羅漢像がずらーっと並ぶ様は圧巻。
一体一体、我々人間と同じくそれぞれ違うので、その表情やしぐさをじっくり観察しながら見て行くのは面白い。彼は暑い暑いと売店で買ったアイスを食べて体をクールダウンさせるのに一生懸命だったけどね(笑)。





喜怒哀楽が豊かに表現された羅漢さん達を見ると何だか心が和んだ。
彼が「マツイ(松井秀喜の事ね)似のが居るぞ!」って・・・
下段一番右の写真なんですが(↑)、そう言われると似ている気がする(笑)


さて、お次は蔵造りの街並みが見える通りへ。
今日も晴天、暑い暑い。時々ベンチに座って水分補給と休憩しながら頑張って歩く。



ようやく蔵造りの家々が見えてきた。
黒い瓦屋根が特徴の蔵造りは、類焼を防ぐ為の耐火建築で江戸の町屋形式として発達したものだそう。


そして、小江戸川越と言えばこの「時の鐘」。↑
約400年前から城下町に時を知らせて来た川越のシンボル。現在のものは4代目で、櫓(やぐら)の高さは奈良の大仏と同じだとか。今も1日4回鐘が鳴らされるようだけど、私はまだその音を聞いた事がない。






時の鐘をバックに記念撮影した後は、以前入ったうどん屋さんで「トマトうどん」なるものをランチに食べた。その後、お土産屋さんを少し見て周り、暑いので食器屋さんに併設されている喫茶店で休憩。あんみつブーム続いてます(笑)


   

↑左より 長喜院の門、蓮馨寺(れんけいじ)、埼玉りそな銀行 川越支店

小さな寺院や明治や大正の頃に建てられた古い建物も所々にあって散歩するのに飽きない。
体力があれば駄菓子屋さんが軒を連ねる「菓子屋横丁」にも立ち寄りたかったけど、もうギブアップ。欲張らずにまた来るとしよう(苦笑)




汗だくになったのでまたカフェに入り、コーヒーゼリーのバニラアイス添えを食べて体を冷やす。歩いているより断然食べて過ごす時間の方が長いような・・・(汗)
レトロな雰囲気のカフェは居心地良かった。

やっとの思いで駅に到着。
ペペの地下で名物のさつま芋を使った菓子をいくつかお土産に買って帰った。

本日歩いた歩数は9,673歩。
素足にパンプスを履いたのが失敗で、痛いと思ったら足の指にいくつも水ぶくれが出来ていた(涙)。しばらくは歩けそうにないなぁ。

2010年7月26日月曜日

7/20 帰省最終日/上諏訪



あっという間に東京へ帰る日がやってきた。
前日は体を休める為に一日家で過ごしてしまったので、東京へ戻る前に上諏訪(かみすわ)へ寄る事にした。

父に見送られて実家を後にし、彼と2人で最寄り駅まで歩いた。
朝から見事な晴天、カンカン照りで、日傘をさしていても露出している部分には容赦なく太陽光線が刺さる。

上諏訪を訪れるのはかなり久しぶり。
有名なものは、御柱(おんばしら)、諏訪湖、温泉、ガラス、花梨、精密機器と言った所だろうか。

駅に着くと、まずロッカーに荷物を預けてからタクシーで北澤美術館へ向う。仕方ないとはいえ今回の帰省ではタクシー代がバカにならなかったなぁ・・・(涙)

諏訪湖半にあるこの美術館は、アール・ヌーヴォーからアール・デコ期にかかるガラス工芸品のコレクションが豊富な事で知られている。パンフレットやチケットにも写真が載っている、エミール・ガレ作の「ひとよ茸ランプ」はこの美術館で一番の呼び物とされていて、私も好きな作品だ。

1Fでガレやラリック、ドーム兄弟らが作り出したガラス工芸品の数々を眺め、2Fでは現代日本画を見て回った。山口華楊の「青柿」は久しぶりに見たけど、青々と茂る葉っぱの下にちょこんと座る黒猫の姿が愛らしくて好きだな。



休憩がてらに入った喫茶室で早めのお昼を食べる事にする。
きのこ入りカレーを食べながら、目の前に広がる湖畔の風景を眺めてリラックス~。



ミュージアムショップをちらりと覘いて何も買わずに美術館を出る。
道路を渡って諏訪湖畔の遊歩道を歩く。

間欠泉センターに立ち寄ってみたけど、昔あった室内外にあった温水プールが無くなって、隣の敷地に足湯コーナーが出来ていた。以前は1時間に1回くらいの割合で勢いよく吹き上がる間欠泉が見られたんだけど・・・今も出ているのかな?
あまりに人が居なくて閑散としていたのでそそくさと立ち去った(苦笑)
近くの草むらにいたカモがかわいかった。



諏訪湖に来ると必ず目にする白鳥型の遊覧船が見えた。
その近くには、毎年8月15日に行われる花火大会で使われる打ち上げ台の準備が行われている様子。
この花火大会には50万近い観客が集まり盛大に行われる。過去に1度だけ妹と行った事があるが、ものすごい人だった。



巨大な三角のモニュメントが見えたところで、湖畔の散歩は終わり。
以前はなかったお洒落なお土産屋さんを少し見てから駅へ向う。


それにしても、天気良すぎ~。
頭上高くに広がる青空と夏の積乱雲を見ると何だかわくわくしちゃうんだけど、体はもう悲鳴を上げている(涙)

やっと駅に到着すると、あずさの出発時間までまだ30分程あったので、カフェに入って冷たい抹茶ラテを飲んで一息つく。

それから駅ホームへ行き、上諏訪駅名物の足湯にちょこっと浸かる事に。

ここ、昔は男湯と女湯に分かれたお風呂だったんだけど、さすがに利用する人が少なかったんでしょうね、いつの間にか足湯に変わっていた(笑)



靴下と紐靴を履いている彼は遠慮するというので、サンダルの私だけ足湯に浸かる。

お湯は熱くもなくぬるくもなく、調度いい温度で気持ちよかった。
見える景色が駅のホームだから何だか変な感じがしたけど、誰も居なかったのでリラックスできた。

足湯とは言え、立派な温泉よ!(笑)
あ~、でもやっぱりちゃんとした温泉にゆっくり浸かりたい!


そして、あずさに乗って新宿へ。
駅のホームに降り立ったら、むあぁ~~とものすごい湿気を含んだ熱気に襲われ「あー、そうそう、これが都会の夏よね」と一気に信州から東京モードへ引き戻された感じ。

体力的にかなり問題ありな私が何とか帰省出来たのは、家族や友人の助けがあったからこそ。
毎度お世話になります。本当にありがとう。

今回の帰省では、自分に馴染みのある場所ばかりだったので、次回は今まで行った事のない信州のどこかへ行けたらいいなぁと思っている。

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長々とした帰省日記を読んで下さった方、有難うございます。
信州は美味しいものと魅力的な場所がいっぱい!
是非信州へ遊びに来て下さいね!・・・と故郷をアピールして終わりにします。

2010年7月25日日曜日

7/18 晴れの松本




父は泊りがけの海水浴の為、早朝から外出。
私が帰省している間も父は日頃と同じように、隣の部屋で朝6時半からTV体操をしたり、英会話やら中国語の番組を見たりするものだからおちおち寝ても居られなかったけど、この日は静かで少し寝坊した(笑)。

長野に来る為に根詰めて仕事をしていた彼は相当疲れていたみたいで、いつもに増してだるそうだったけど、せっかく6年ぶりに信州まで来たのだから・・・と松本へ行く事にする。

梅雨明けしたので、この日も朝から強烈な日差しが降り注ぎ、気温も急上昇して暑い。
最寄り駅までタクシーを使ったのだけど、人身事故の影響で田舎の何もない駅のホームで40分待たされた・・・がくっ。

やっと松本駅に到着して外に出ると、電光掲示板には「36℃」の文字が・・・嘘でしょ~と疑いたくなるけど、とにかく暑いのでこれはたまらんと、駅ビルに戻って安い日傘を購入する。そして、またもやタクシーに乗って松本城へ向った。


やっと撮れたよ~、晴れの松本城!
数日前に友達と行った時は天気が悪くて観光客もまばらだったけれど、三連休に入っていたからなのか、この日はそれなりに人で賑わっていてほっとする(苦笑)。

熱心にシャッターを切っていたら、彼が「腹減った」と一言。
・・・そ、そうか、じゃあ蕎麦でも食べに行こうかって話になったけれど、お城の近くの蕎麦屋はどこも行列が出来ていて入れない。

ナワテ通りにある蕎麦屋「弁天」ならすぐに入れるんじゃないかと思い行ってみたいのだが・・・なんとここにも店先に待つ人の姿が。
人が入っていない店も入りにくいが、行列が出来ていても困る(苦笑)。



彼は「早く食べたい」ってオーラ出しているし、何としてもすぐ食べられる蕎麦屋へ行かなくては!と焦りながらどこにしよ・・・と頭の中のデータベース(かなり情報量少ない・笑)を検索。
そうだ、帰省初日に父が連れて行ってくれた店に行こう!と足を運んだのだけど・・・近くまで来ているはずなのに、結局見つけられなかった。

仕方なくまた中町へ出て、「手打ちそば」ののぼりが出ていたお店にえいやっと入った(笑)。
どうやらお土産を売る店の奥の小さなスペースが蕎麦を食べる所になっているようで、一瞬「あれ?入る所を間違えたかな?」と思ってしまった。
店の人が出て来て「お蕎麦ですか?」と訊いてくれたので、そうだと伝えるとすぐ席に案内してもらえた。とりあえず座って蕎麦が食べられるのだから良しとする。














私は白い更科そばより、色黒のそばの方が好きなので、粗挽きのそば粉で打った「田舎そば」を注文した。黒い点々が所々に見える蕎麦らしい蕎麦で美味しく頂いた。
食べている途中、お店の方が「みずな(どういう字か分からない)という山菜です、酢味噌で召し上がって下さい」と小皿を出してくれた。さすが信州、山菜の宝庫ですな。

程よくお腹が満たされた後は店内のお土産品売り場を見て、何種類もフレーバーのある珍しい豆菓子をいくつか買った。



そして、また竹風堂でクリームあんみつを食べる(↑)
今回の帰省で3回も食べちゃった、あんみつ・・・気に入ったら何度でも食べたくなるんだもの(笑)。
甘い物好きの彼もぱくぱく食べていた。

その後、何度か足を運んだ事のある「ちきりや工芸店」に入って、日本や世界各国から集められた食器やら雑貨を眺め、竹ざると何かの草で編んだスリッパを買った。



他にも見たい店はあったけど、何しろ陽射しが強いし脚は痛いし・・・で、そろそろ駅へ戻ることにする。

SPF50の日焼け止め塗っていたけど、この2日で見事に日焼けしてしまった。
標高の高い信州の陽射しの強さは半端じゃないと痛感(涙)。

信州へ出掛ける際は紫外線対策をしっかりしていく事をお勧めします。

出来るだけ日陰になっている方を選んで歩く。
すっかり綺麗に整備された伊勢町通り→

この通り沿いにあるパン屋さんでパンを買って帰ろうと思っていたのに、定休日で閉まっていた。残念!

朝食用のパンがどうしても欲しかったので、松本の老舗デパート「井上」のパン屋まで足を延ばした。
昔は時々ここの地下にイタリアンジェラートを食べに行ってたけど、そのお店はもうなかった。しばらく来ないと色々変わってるものですねぇ。




再び松本駅へ戻ると、電光掲示板には「35℃」の表示が。
東京より湿気がなくて過ごしやすいとはいえ、こう急激に暑くなると体がついていかない。

夜は地元のケーキ屋さんで買って来たケーキを食べながら、「スターウォーズ エピソードⅡ」を見た。大きな画面で見ると迫力あっていいわ(笑)。

それにしても、今回の帰省では松本へよく行ったなぁ。
今度は美術館へ行きたいな。