2010年7月24日土曜日

7/17 奈良井宿を歩く



「仕事が終われば俺も長野へ行く」と言ってた彼だけど、前日の晩のメールでは「まだ行けるかどうか分からない」との事。この様子だと今日来れるとしても夜になるだろうな~と思い、父と奈良井宿へ行く事にした。

奈良井宿は旧中山道の宿場町。
奈良井川に沿って続く通りの両脇には張り出した軒先が続き、タイムトリップしたかのような昔の風景に出会える。



梅雨明けしたこの日、今まで空を覆っていた雲がどんどんと風に流され、目の覚めるような真っ青な空が広がった。それに加えて陽射しが差すように痛くて、紫外線を極力避けなくてはいけない私としては内心ヒヤヒヤものでしたが・・・以前より整備されて活気づいている宿場町を見たら大興奮!(笑)カメラの被写体として面白いものがいっぱい。

木曽漆器を始め色々なお土産を売るお店が軒を連ねているので、早速片っ端から見たかったけれど、まずは腹ごしらえする事に。
友人から教えてもらった、中町の端にある蕎麦屋に入る。



そば好きの父はざるそば2枚をペロリ。

子供の頃はそれ程好きじゃなかったそばだけど、帰省する度に食べていたらすっかり気に入った。
さっぱりとしているので暑い時は特に美味しく感じる。


・・・とここで携帯に彼からのメールが。
「今あずさに乗った」と。
何~?!てっきり明日ぐらいに来るんだろうと予想していたので、ただただびっくり。これは長居できないわね。



店を出ると太陽の位置は頭上高く、青空と白い雲のコントラストが美しい。気温もぐんぐん上昇してきて「あぁ、ついに本格的な夏がやってきたのね!」という気になる。
ずんずん先へ歩いていく父の後ろ(↑)を、重いカメラを持ちながら一生懸命(?)ついていく。




何かいいお土産はないかと店を見たかったのに、父に「帰りの電車の時間に間に合わないぞ」と言われ先を急ぐ事にする。とか言いつつ、父はちゃっかり地酒を一升瓶で買っていたけど!


今回、奈良井宿へ行ったら是非寄ってみたいと思っていた場所があった。
それが、ここ、軒先のランプと傘が目印の松屋茶房。


この喫茶店の女ご主人Iさんが、昔母が入院していた時に同室だった方で、母が亡くなった後すっかりご無沙汰していたので、どうされているのかなぁとずっと気になっていたのだ。

店に入って「お久しぶりです」と声をかけると、最初は私と父が誰か分からない様子だったけど、すぐに思い出してもらえた。「お母さんが亡くなった後、たまに車でお宅の近くを通る度に気にはなっていたのよ」って。




サイフォンで淹れるコーヒーが売りのお店だけど、暑かったので私はあんみつを、父はおしるこを注文。昔の話や近況を話したりして一息ついた。

約160年前に立てられた漆櫛問屋の自宅を利用した喫茶店は、骨董品や古いタンスや階段、見ていて飽きない品々でディスプレイされている。コーヒーやぜんざいなどが入っている年季が入った器や漆器も良いものばかり。

もっとゆっくり出来れば良かったんだけど、電車の出発時間が迫っていたので店を出た。
帰り際、「話をしていたらお母さんそっくりで色々思い出したわよ」ってIさんに言われた。
これからもお元気でお店続けて下さいね~。


奈良井宿での滞在時間わずか2時間ほど。
結局何もお店を見れなかったので、今度はもっと時間に余裕を持って散策したい!

この後、父とは途中別れて友人Mさん宅でお茶をご馳走になる。
そして、16時前に駅に到着した彼をピックアップし、自宅までMさんの車で送って頂いた。
手作りの梅みそと生姜の甘酢漬けも頂き、感謝感謝です。

蒸し暑い東京からやってきた彼は、「やっぱこっちは涼しいな」と一言。
この日は家で夕食を食べ、夜にハーゲンダッツのアイスを食べながら映画「スターウォーズ」を見たりして、ゆっくり過ごしたのでした。

2 件のコメント:

inba さんのコメント...

昔、昼神温泉と言うところに行ったときに、宿場町をうろちょとしましたが、奈良宿は行きませんでした。ココも行かなくちゃ。
通り道で見かけたお店で見せてもらった黒柿の棗がものすごくステキで忘れられませんが。怖くて値段聞けませんでした(笑)
信州 奥深し まだまだ行きたいところだらけです。

creo さんのコメント...

>inbaさん
昼神温泉って聞いたことあるけど、どこだったかな?何しろ信州には温泉が沢山ありますよね。

宿場町は南木曽の馬籠宿が大きくて有名なんですが、奈良井宿はこじんまりとコンパクトにまとまっていて短時間でも楽しめる場所です。
久しぶりに行ったら、以前はなかったおしゃれなカフェが出来ていたり、蕎麦屋も増えていたような気がします。

南北に長い信州は見所がいっぱい。私もまだ行った事のない信州の各地を少しずつ訪れたいと思っています!

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