| 面積約80haもある広い公園には木が多い |
ふと思い立って「江戸東京たてもの園」へ行って来た(9年ぶり、3回目の訪問)。
バスから降りて小金井公園の敷地に入ると、新緑の木々と満開の八重桜が目に入る。ジョギングする人、犬の散歩をする人、お花見している人・・・平日の午前中でも賑わっている。
| 「光華殿」を改修したビジターセンター |
あちこちから聞こえる鳥の声に耳を澄ましつつ、緑いっぱいの小道を歩いてたてもの園の入口「ビジターセンター」に到着。中へ入ると切符売り場やミュージアムショップ、カフェ、図書コーナー、トイレがある。来園記念のスタンプも押したよ。
| 高橋是清邸 今回は入らず |
観覧料は大人400円。チケットを買ったらビジターセンター奥の出入り口からエントランス広場へ出て散策開始。指が痛いので写真を撮り過ぎないように、サクッと見ていく事にする。
野外博物館である「江戸東京たてもの園」は、1993年に江戸東京博物館の分館として東京都が小金井公園内に開設。現地保存が出来ない東京の歴史的な建物を移築・復元し、保存するのが狙い。園内は3つのゾーンに分けられ、江戸時代から昭和初期までの建造物が30棟も展示されている。
| 東ゾーンの端にある広場 |
センターゾーンにある旧自証院霊屋、高橋是清邸、西川家別邸、伊達家の門、会水庵をさっと見てから東の広場に出る↑ 遠くにぽつんと置かれている都電7500形の黄色が目を引く。渋谷駅を起終点として新橋、浜町中ノ橋、(神田)須田町まで走っていた車両だそう。
| 一番奥に見える建物は銭湯「子宝湯」 |
広場から東ゾーンに入ると通りに沿って昔の建物が並び、タイムスリップしたかのような下町の景色が広がる。化粧品店、乾物屋、文具店、醤油店など商店が多く、中を覗くのがまた楽しい。
| 素朴な日用雑貨を扱う店 |
↑こちらは昭和初期に建てられた「丸二商店(荒物屋)」の内部。
天井からやかんやジョウロ、カゴやほうきがぶら下がり、鉄瓶や土鍋、すき焼き鍋なんかも置いてある。店の裏手には長屋があり、当時の暮らしぶりを想像しながら見て回る。
| 左から休憩棟、文具店、生花店 |
ここで一旦休憩・・・蔵を模した休憩棟の上でランチを食べる事にする。
1Fは無料で利用できる休憩所で飲み物の自販機もある。2Fが手打ちうどんの店「たべもの処 蔵」で、食券機で食券を買ってから席へつく。客は一組だけで空いていた。
| 麺も具もかなり少なくちと物足りない |
私は山菜うどん(800円)、夫は肉汁うどん(900円)、それと一口笹大福3個(150円)を注文。
汗かいた後で冷えていた体が熱々のうどんで暖まった。ワタシ的には前回来た時にデ・ラランデ邸で食べたカレーより全然OKだったが、夫は色々と不満だったみたい(苦笑)。
| 東京の銭湯を代表する建物 |
ともかく腹ごしらえしたので散策再開。
下町中通りのシンボル的存在、銭湯「子宝湯」へ。前回は私だけしか入らなかったけど、今回は渋々夫もついて来てくれた(靴を脱ぐのが面倒らしい)。
| 真ん中の仕切りを挟んで左が男湯、右が女湯 |
広い脱衣所から男湯へ入ると壁には富士山の絵。天窓から光が差すお風呂は気持ちよさそう。
子供のころ夏休みに八戸に住む祖父母を訪ねると、家に風呂がなかったので滞在中は近くの銭湯へ通った。人前で裸になるのも知らない人の裸を見るのも恥ずかしかったけど、風呂上りに瓶入りのコーヒー牛乳を飲むのが楽しみだったな・・・懐かしい思い出。
| 現代の居酒屋より佇まいが良い |
お次は子宝湯の左隣にある「鍵屋」へ立ち寄る。
台東区下谷の言問通りに1856年(安政3)に酒問屋として創業し、1949年(昭和24)から居酒屋として営業した店。手頃な値段で旨く、静かに飲める鍵屋は地域の人に支持されていたそうな。
| 熱燗と味噌おでんお願いします(笑) |
建物と店内は1970年(昭和45)頃の姿に復元しているそうで、中に入ると思わず座って何か注文したくなるような雰囲気。品書きにある「雀やき 2羽 150」はいつまであったんだろう。
| 川野商店(住居側) |
鍵屋を出て小寺醤油店を通り過ぎ、「川野商店(和傘問屋)」の前を通る。
傘づくりが盛んだった江戸川区小岩に1926年(大正15)に建てられた出桁造りの建物。
| 縁側のある畳座敷はごろ寝したくなる |
通りに面した店側は殆ど見なかったけど、通用口?から奥へ入っていくと住居スペースが玄関から見学できた。純・日本建築の家は落ち着くね。いざ住むとなったら維持するのに手間は掛かるし冬はめちゃ寒くて大変そうだけど(苦笑)。
| 燻煙すると茅葺屋根の耐久性が上がるそう |
前回来た時に中に入って燻煙する所を見学させてもらった「天明家」は外から見ただけ↑
江戸後期に建てられた茅葺き屋根の立派な家。時代劇で使われそう。
天明家の敷地を出て雑木林に面した「武蔵野の道」を歩いて西ゾーンへ向かう。シジュウカラの鳴き声が聞こえるのに、その姿は見えず。カラスはどこにでも居るんだけどな。
| 北側にある玄関 |
10棟の建物がある西ゾーンで一番見たかったのが「前川國男邸」。
建築家、前川國男の自邸として1942年(昭和17)に東京都品川区上大崎に建てられた家。後に前川家から「江戸東京たてもの園」に寄贈され、1996年(平成8)に再建された。
| 和紙を使った照明はイサム・ノグチのデザイン |
9年前に来た時に最も印象に残った前川邸、また入れて嬉しい。
家の中心にある吹き抜けのリビングは開放感があって光が柔らかに入って来る。サッシや床、階段にも木が使われ、インテリアも調和して静かな気持ちになれる空間。無駄のないデザイン、シンプルな間取り、やっぱり良いなぁ。
| 南側の外観。真ん中の柱は電信柱を再利用したのだとか |
リビング以外の台所や寝室、書斎などの部屋はどれも狭い。でも夫婦2人で住むならこのぐらいの広さで十分だよね、なんて夫と話ながら見学した。ここは一見の価値あり。
| 建築家、堀口捨己が設計した小出邸 |
疲れてしまったので前川邸の隣にあった小出邸(↑)の1階部分だけ見て見学終了。
園内に復元された建物全て見るのは私の体力じゃ無理だわ。再びビジターセンターへ戻り、ミュージアムショップを覗いてから外へ出る。
帰りに吉祥寺に立ち寄り、私がカフェで一休みしている間に夫はビースクエアードへパンを買いに行ってくれた。家に着いたのは15時頃。 万歩計は8,011歩をカウント。そこまで沢山歩いた訳じゃないのに、日光をたっぷり浴びたせいなのか酷く疲れた。喉と頭も痛いぞ。
たてもの園に行くと珍しい物が多くて、つい欲張って写真を撮ってしまう。セーブしたつもりが結局300枚ほど撮ってしまった・・・また指が腫れるな(苦笑)。それはともかく、新緑シーズンのたてもの園を満喫できて楽しい一日だったよ。