| 表紙の絵は五木氏の妻が描いたもの |
案の定、外が暑いので家に籠る日が多い月だった。
28日に熊本で起きた地震で被災された人達の事を思うと、家の中で冷房効かせて呑気に本を読んでいられる自分はお気楽者だ。そうは言っても地震の多い国に住んでいる以上、明日は我が身かもしれない。被災地のライフラインが一日でも早く復旧しますように。
さて。今月も気の向くままに本とマンガを読み漁った。
↑トップ写真の本、五木寛之の「大河の一滴 最終章」は、色々と考えさせられる一冊だった。
20年ほど前に読んだ「大河の一滴」の内容はよく覚えてないのだが、人の一生を大河の流れに例えて、苦難があろうとも流れに逆らわず、身を任せて生命の海へと流れていこう・・・みたいなメッセージだった気がする。 それが今回の「最終章」では、時には運命に身を任せるだけでなく、流れに逆らって生きても良いのではないか、と筆者の考えが変わっている。その心境の変化を与えたきっかけや出来事が作中で語られる。
それにしても92歳で咽頭がんを患い、放射線治療を受ける間も日々のルーティンを崩す事なく執筆を続けて来た作者は凄いとしか言いようがない。この本が出版された時は93歳。いつお迎えが来てもおかしくない年だが、出来るだけ長く生きてこの世の行く末を見届けたいと思っているそうな。
長生き願望なし、50歳まで生きたし後は苦しまずにコロっと逝けたら良いな、なんて思っているワタシは五木氏に叱られてしまいそうだね(苦笑)。でもこの本を読んで頭の凝り固まった老人にならないよう、そして自分の事は自分で出来る自立した老人でいたいと改めて思った。
<今月読んだ本>
・原田マハ/モネのあしあと
・昭文社/倉敷・尾道-瀬戸内・しまなみ海道 6版(ことりっぷ)
・早坂信哉/入浴 それは、世界一簡単な健康習慣
・ナンシー・ウッド/今日という日は贈りもの(原題: Dancing Moons)
・五木寛之/死を語り生を思う
・原田マハ/美しき愚かものたちのタブロー
・松本大洋/ルーヴルの猫 上・下(漫画)
・多田富雄/免疫の意味論
・アンソニー・ホロヴィッツ/モリアーティ(原題: Moriarty)
・真造圭伍/ひらやすみ 1~8巻(漫画)
・柏木ハルコ/健康で文化的な最低限度の生活 1~4巻(漫画)
・ちばてつや/ひねもすのたり日記 1~2巻(漫画)
・五木寛之/大河の一滴 最終章
・齋藤由里/おうちで作るイタリアンジェラート
・小川洋子/とにかく散歩いたしましょう