2009年1月30日金曜日

マイナスの力

天気予報通り、今日は雨の一日となりそうだ。

雨音とモーツァルトのピアノソナタを聴きながらせっせと編み物をしている私・・・つくづく幸せ者ですな。
毎日働いている皆様、今日もお疲れ様です。
だーりん、頑張って働いてくれて有難う。

昨年の終わりに何とか退院した妹から時々メールが来る。
それを読んだ後に返信するのに正直、非常に苦心している。

現在もプレドニン(ステロイド剤)の服用と月に数回の免疫抑制剤の点滴を受けて治療中の彼女。
2ヶ月程の入院生活から日常生活へ戻ったものの、時間だけがたっぷりある今の生活に困惑しているようだ。
何がしたいという欲求もなく、病気の犬の世話と家事だけの毎日に孤独感や寂しさを常に感じているよう。
副作用で顔の腫れが酷く、なかなか外出しようという気にもなれずに家に閉じこもりがちなのもそんな状態を悪くしているように思える。

頼りにしている旦那様は仕事から帰って来るとゲームばかりしているし、休日もなかなか外出しないというが、旦那様はあなたが入院している間どれほど大変だったか!と言いたくなる(苦笑)。
疲れて帰って来て、ゲームするぐらい良いではないかと。

別に膠原病患者だけがこんな思いをするわけではない。
健康上に問題がなくて普通に働いている人だってそれぞれに悩みや問題を抱えているものだ、それが普通と言ったら語弊があるだろうか。
どうも自分だけが大変だと思う傾向が強いようだ。

入院していると、とにかく色々な人を見る。
自分がどれ程苦しくて辛い思いをして生きて来たのかという事をとうとうと語る人、人の病気の事をあれこれ尋ねて自分と比較したがる人、医者の言うことよりも他の患者の言うことばかりを参考にする人・・・

そういうどちらかと言えばネガティブ思考の人も居れば、いくつもの病気と付き合って長年苦しんで来てもそれを受け入れて前向きに生きている患者さんも居る。
そういう人と話をするとこちらも学ぶ事が多いし、その元気なパワーをもらってこちらも元気になるような気がする。

心身共に弱っている時は特にネガティブな、マイナスなパワーの影響を食らうと非常に弱ってしまう。
人の悪口、愚痴、こういうものは本当に耳を覆いたくなってしまうのだ。
常にポジティブになる必要もないと思うけど、ネガティブなことを他人に撒き散らすのはいかがなものかと思ってしまう。

私の場合、いつも膠原病科の病棟での入院だったから、周りには常に自分と同じ膠原病を患う患者さんばかりで、毎日一緒に寝起きを共にする中で色々学ぶ事があった。
今回の妹の入院は鍵のかかった心療内科での入院だった為、周りの患者さんは精神的な病気を患う人が殆どで膠原病患者は居なかった。
そんなわけで周りの患者さんと病気や薬の事について話し合ったりする機会もなかったんだろう、彼女には自分の病気は未だに分からない事だらけらしい。

同じ姉妹でも私のように積極的に病気の事を調べてみようという様子が窺えない。
知らないという事が不安を招くというのが分かれば、恐れずに知ってみようという気になるのだろうと思うのだが・・・

だらだら書いてしまったけど、とにかくこちらから何か提言しても殆どマイナスな思考で打ち消されてしまってはメールの返信を書くのにも頭を悩ませてしまう。
姉として薄情なのかもしれないけど、でも、自分の問題は結局自分でしか解決できないと思う。
周りが何とかしてくれるんじゃないかなんて思っているだけじゃ事態は一向に変らないもの。

薬の副作用もあって順序だてて物事を考えたり、頭の中の考えをうまく整理する事が難しいようだけど、治療の効果が出て薬が減量されれば徐々に落ち着いてくるはず。
私がそうだったから。

今の状態がずーっと続くなんて事は無いのだから、ある程度時間が経って彼女が自らの意思で何かしたいと思えるようになるまでもうしばらく待つしかないと思う。

苦しい、痛い、辛いといったマイナスばかりの要素が多い中でこそ学べる事があるし、そういう苦境があるからこそ、嬉しい、楽しいと言った喜びを感じることが出来るもの。
私自身、そういう事を病気をしたことによって学んだ。

苦しい今を乗り越えたらきっと次のステップに上る自信がつくから。がんばれ。
私も頑張るよ!!
と、心の中で思っている姉です・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿