英国推理作家協会賞最優秀長篇賞 ゴールドダガー受賞作 |
7月も今日で終わり、早いな~(←月末いつも同じことを言ってる)。
今月初めに設置した新エアコンは冷風の効きが良く、この夏は家の中は割と快適だ。
お陰で読書も進み、何だかんだ色々な本を読み漁った。 原田マハのアートが絡むフィクション、料理本、旅関係の本、エッセイ・・・そして最後に読んだ英国ミステリーが最高に面白かった。
M.W.クレイヴン著、「ストーンサークルの殺人」
イギリスのカンブリア州に点在するストーンサークルで焼死体が発見される。犯人は死体を損壊しており、3人目の犠牲者の体には何故か停職中の警察官、ワシントン・ポーの名が刻みつけられていた。訳の分からぬまま処分を解かれたポーは捜査に加わる。その後も新たな死体が発見され謎は更に深まり、事態は思わぬ方向へ向かう。
何の前知識もなく読み始めた本作品。連続殺人犯を追い詰めるミステリーかと思いきや、そう単純な話ではなかった。何故死体にポーの名前が刻んであったのか?まずそこから興味が湧いた。
とことん追求する猪突猛進なポーと、非凡な頭脳の持ち主ながら世間一般常識には疎いSCASの分析官、ブラッドショーの名コンビぶりも魅力的。残酷な殺人の背景が見えてくると何ともやりきれない思いにもなる。でもラストにポーが決行した事には拍手を送りたくなった。
ミステリーに必要なものが全て揃ったような作品だった。面白くて一気に読みたくても長時間本を読むと頭痛がするから、4-5日かけて読んだ。ポーが主人公の作品が他にも何冊かあるようなので早速借りて読んでみたい。
それにしても原題の「The puppet show」方が作品にぴったり合っているのに、何故「ストーンサークルの殺人」にしたんだろう。そこだけ残念だわ。
<今月読んだ本>
・原田マハ/ゴッホのあしあと
・タサン志麻/志麻さんのレシピノート-何度でも作りたい、食べたいフランスの家庭料理
・平野顕子/世界のアップルパイ
・大越郷子/季節のゼリースイーツ-ゼラチン・寒天・アガーで作る、おいしい新食感
・岡本仁/東京ひとり歩き ぼくの東京地図。
・原田マハ/ジヴェルニーの食卓
・天然生活 2025年5月号/特集:小さな台所を整える(雑誌)
・ことりっぷマガジン Vol.44 2025春/特集:アートな場所を探す旅(雑誌)
・朝日新聞出版/東京MUSEUM GUIDE 改訂新版
・大平一枝/人生フルーツサンド-自分のきげんのつくろいかた
・原田マハ/暗幕のゲルニカ
・mugmog/まるです。猫と暮らすということ。
・ことりっぷマガジン Vol.42 2024秋/特集:クラシカルな街へ(雑誌)
・原田マハ/たゆたえども沈まず
・タサン志麻/ちょっとフレンチなおうち仕事
・柴田書店/ドーナツブック-ドーナツ専門店のレシピと店づくり、ベーカリー&パティスリーのスペシャルドーナツ
・M.W.クレイヴン/ストーンサークルの殺人