3/15にデビューしたばかりの新型車両、「E7系」 |
5/16~18の2泊3日で夫と長野へ帰省。
初日の16日は早起きして東京駅へ行き、8:36発の「↑あさま(新幹線)」に乗って長野駅に10:17に到着。
久しぶりに乗った新幹線は速くて快適だった。
長野駅のコインロッカーに要らない荷物を預けた後、今度は長野電鉄の特急電車(→)に乗って小布施(おぶせ)に向かう。
最後尾の車両の最前列に座ったので、車窓からの眺めが良かった(進行方向と逆なので変な感じだけど)。
山々と畑、高い建物の無い民家ばかりの風景は東京と全く違う。田舎に来た~と実感する。
乗車時間27分で小布施駅(↓)に着いた。
こじんまりとした駅。ホームから下りて一旦線路を渡って改札を出る。改札近くには地元で採れた野菜や卵、ジャムなんかが販売されていてのんびりとした雰囲気。
観光地の割に駅前は閑散としていていたけど、街のあちこちに地図や案内板が設置され、街灯にはハンギングバスケットが吊るされ綺麗に整備されていた→
予め家で印刷してきた地図(←今時珍しい?)を見ながら、ランチを食べるお店へ向かう。
途中、小学校や新緑の美しい神社、瓦屋根の交番の横を通り、中町の信号へ出ると目的の『泉石亭(せんせきてい)』の建物が見えてきた↓
「栗の街」として知られている小布施には栗菓子の老舗がいくつかあり、泉石亭はその内の一つである『桜井甘精堂(さくらいかんせいどう)』が出す店舗。
昨年9月にリニューアルされたという店はまだ新築の木の匂いがした。
広々とした店の奥の席へ案内されると、ガラス越しに緑あふれる庭園が見えて心落ち着く→
メニューを見て、夫は「鴨汁そば」を、私は「栗わっぱご膳」を注文する。小布施に来たからには栗でしょ!
「栗わっぱ」は栗おこわの事。
栗わっぱ、季節の野菜の炊き合わせ(豚の角煮と交換した)、味噌汁、漬物、で1,560円也。
甘い大粒の栗が載ったおこわはモチモチして美味しかった。ただ、おこわ以外の品は少し塩気が強かった。普段、塩分控えめの食事をしているので外食はどうしてもしょっぱく感じてしまう。
栗わっぱ、季節の野菜の炊き合わせ(豚の角煮と交換した)、味噌汁、漬物、で1,560円也。
甘い大粒の栗が載ったおこわはモチモチして美味しかった。ただ、おこわ以外の品は少し塩気が強かった。普段、塩分控えめの食事をしているので外食はどうしてもしょっぱく感じてしまう。
お腹が満たされた所で、小布施観光開始。
泉石亭から程近い所にある、「松葉屋」という酒蔵の横から入る道が大日通りへ通じる抜け道になっていた。この酒蔵の庭にレンガ造りの煙突がにょきっと立っていて面白かった。
大日通りを渡って、今度は「栗の小路」と名付けられた、栗の木のブロックが敷き詰められた遊歩道を歩く→
この道は「高井鴻山記念館」と「北斎館」を結んでいる。建物を挟んで反対にある通りは国道で車の往来があるので、歩きの人にはこの道の方が行き易い。
この辺りになると観光地らしく、洒落た飲食店や土産物店が立ち並び、観光客の姿が見えてきた。
奥に見える白い建物は、これまた桜井甘精堂が出す店、「北斎亭」→
隣の駐車場には観光バスが停まっていたから、団体客が入っていたのかもしれない。
館内は撮影禁止なので残念ながら写真はないけど、肉筆画は版画とは違う力強さがあって見応えがあった。構図の上手さはもちろん、様々な画法を使いこなして描いた北斎の作品は、同一人物が描いたとは思えない程多彩だった。
北斎館を出ると、隣に小布施の農産物を直売する店があった→
家が近くなら新鮮な野菜や山菜なんか買いたいんだけどな・・・
肌に突き刺すような強い日差しを避けて、木陰のベンチに座って水分補給する。近くの店で「栗アイス」や「栗ソフト」なるものが売っていたけど、夫はもうソフトクリームは卒業したそうな(笑)。
一休みしたので、次は高井鴻山記念館に行こうと裏道(?)を適当に歩いて向う。
蔵造りが密接したこの界隈は観光客が殆ど通らないので静か。
東京では既に咲き終わってしまったつつじや牡丹、花菖蒲なんかが庭に咲いていた。
そうこうする内に、「高井鴻山記念館」に着く。
もらったパンフレットによると、高井鴻山(たかいこうざん)は小布施の豪農商、高井家の十一代目の当主で、ここ小布施では、「北斎を招いた豪農商」として知られている。
15歳から16年間、京都や江戸へ遊学した際に儒学、絵画、漢詩、書道を各界の第一人者から学んでいる。
父親の死により高井家の当主となってからも学問思想に情熱を傾け、佐久間象山や大塩平八郎などと交流し、蘭学や禅を学び、葛飾北斎とも交遊があった。
北斎が83歳の時、小布施に居る鴻山を訪ねる。この時、鴻山は自宅に「碧漪軒(へきいけん)」というアトリエを建てて北斎を厚遇、北斎は肉筆画の傑作や鴻山との合作を残したそう。
この記念館には、そんな高井鴻山の作品や彼に関する資料が展示されている。
←写真右、手前に見える小さな家が北斎の為に新築されたアトリエ、「碧漪軒」。
鴻山の書はどれも力強く、字が生きているように感じた。こういう書は好きだな。絵画も素晴らしく、特に晩年多く描くようになったという「妖怪画」は見どころが多かった。
詩と書と絵、全てに優れている事を「詩書画三絶」と言い、鴻山もこれを追い求めていたそうだけど、彼の作品を見ると本当にどれも卓越していた。
強烈な日差しを浴びて疲れたので、『栗の木テラス』で休憩する事にし、菓子工房の様子が見える細い小道を通って店へ行く。
この店も桜井甘精堂の出す店舗で、紅茶とケーキの専門店になっている。外観は三角屋根のてっぺんに風見鶏が付いている洋風の建物。ちょっと神戸の異人館みたい。
混んでいなかったのですぐ席に案内される。
店内のインテリアも西洋のシャンデリアやアンティーク家具で統一されて落ち着いた感じ。
せっかくだから栗を使ったお菓子を・・・、と夫はモンブランとコーヒー、私は栗のロールケーキと紅茶(アッサム)を頼んだ。飲み物はポットでサービスされるのでたっぷり飲めるけど、私達には一杯で十分だった。
ケーキはあっさりとした味で食べ易く、濃いめのミルクティとよく合った(ミルクは地元の「オブセ牛乳」が使われていた)。
帰りに栗のパイや焼菓子を自分達のお土産に買い、家族や親せきへのお土産は桜井甘精堂の本店で日持ちのするお菓子を購入した。
そして再び小布施駅へ戻る。
何だかこの風景、のんびりしていていいなぁ~(線路の左がホーム、右が駅舎↓)
地元の中学生かな?→
彼らは毎日この電車で通学しているのね。
帰りは特急ではなく、普通電車(以前、東急電鉄で使われていた車両)で長野まで乗った。
普通と特急の乗車時間の差は10分しかない(笑)。
長野電鉄の長野駅に15時半前に到着。
現在、JR長野駅の善光寺口付近は駅改良工事が行われていて駅の東西を行き来するのが少々面倒。今年末に新幹線が金沢まで伸びる為の準備をあれこれしてるみたい。
長野駅・善光寺口前の風景 |
コインロッカーから荷物を出し、東口近くにあるホテルにチェックインする。
ホテルの部屋で少し休んでから、善光寺口(西口)方面へ出る(繁華街はこちらに集中している)。
長野の太陽光線にやられた(?)夫が、「帽子が必要だ」と言うので、東急の紳士服フロアで帽子を探すも適当なものが見つからず購入は断念。
日が傾いて寒くなったので早めに夕飯を食べようと周辺の飲食店を探してウロウロしたけど、チョイスが殆ど無くて結局入ったのは安い回転ずしの店・・・。
まだ夕方で客の入りが少ないせいか、寿司レーンは回っているけど寿司は載ってない(苦笑)。メニューを見て食べたいものを注文する。
お子様な私は、いなり寿司やかんぴょう巻き、サーモンのお寿司を食べ、夫は唐揚げと寿司がセットになったもの(↑)を食べた。
ま、写真見てもらえれば分かるけど、味はね・・・(以下省略)。安いから仕方ないんだろうけど。
店を出てホテルへ戻る前にセブンイレブンで100円のコーヒーを買い、ホテルの部屋で小布施で買ったお菓子と一緒に口直しした。
この日歩いた歩数は、13,964歩!
たっぷり紫外線も浴びて(日焼け止め塗って帽子は被っていたが)歩いたので心身クタクタに疲れ果てていたけど、環境が変わると眠れない困った体質なので殆ど眠れなかった(涙)。
そんなこんなで一日目終了。
ブログ長々書いてまた疲れてしまったよ(苦笑)。続きはまた後日・・・
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