秩父を歩く

せっかくの三連休だから（そうは言ってもウチはカレンダーは余り関係ないけど）と、夫が仕事のスケジュールを調整して一日空けてくれたので秩父（ちちぶ・埼玉県）へ行って来た。

電車で片道約2時間かかるのでちょっとした旅だった。
畑仕事をする人、黄金色の稲穂が揺れる田んぼに飛び回るとんぼ、川で釣りやキャンプをする人たち・・・車窓から見える里山の風景は故郷の長野を思い出させた。

長い間電車に揺られ、ようやく西武秩父駅に到着。
以前夫は仕事で、私は友人と羊山公園の芝桜を見に、それぞれ秩父には1度だけ行った事があるけど、2人で来るのは今回が初めて。

観光客で賑わう仲見世通りを抜けて、番場商店街へ入る。
今回のお出かけの参考にした雑誌の記事によると、この辺りには昭和初期に建てられた洋風建築が点在するとか。なるほど、確かにあちこちにレトロな洋風建築がひっそりと建っている。

秩父はかつては観音霊場巡りの地として、その後は絹織物の産地として栄えていたらしいけど・・・今はその頃の活気は無く、観光客もまばらで寂しい感じ。それでも、ハイシーズンには賑わってるのかな？？

　こちらは現役の八百屋さん↓

　　　　　こちらはかつてのタバコ屋さん↓　登録有形文化財になってるらしい。

　　　　こちらはどうやら洋食屋さんっぽい↓
「パリー」って大きな字の看板がいいですね（笑）バイカーのたまり場？？

写真の被写体として面白いものが多くてつい道草を食って先に進まないので、まずは本日のお出掛けの目的地である秩父神社へ向かう事にする。番場商店街通りの最後に神社が見えてきた↓

2000年余りの歴史を持つ秩父神社の現社殿は1592年に徳川家康が寄進したものだそう。
なかなか立派な作りの建物。参拝客も結構居ましたよ。

　　　　　↓この辺りの色彩豊かで豪華な彫刻は家康好みか？？

マジメにお参りなんかしないくせに、何故かおみくじを引きたくなる私（笑）。

今回も例によって引きましたよ。
何種類かあったけど、お得感のある（？）「開運とんぼ玉根付入りおみくじ」を引いた。（200円也）

運勢は・・・「小吉」でした。
夫が言うには「小吉が一番いいんだよ」だそうですが、ホント？？

気になる「病気（やまい）」の欄には「医師を選べ 治る」と書いてあった。
これを主治医に見せたらどう反応するんでしょうね？（苦笑）

お腹が空いて来たので、予めチェックしておいたカフェへ向かう。
神社から歩いて5分くらいのところにある、古い蔵を改修して作られたカフェ、『月のうさぎ』。

入口でサンダルを脱いでスリッパに履き替え、お店の中へ。
こじんまりとした空間は薄暗く、小さな窓から差し込む光がやわらかい。天井が高いので圧迫感はなく、アンティーク調の木のテーブルや家具がしっくり馴染んで心地よい空間を演出していた。
こういう所、落ち着けるので好きだな～。

ランチメニューは3種類。有機栽培の野菜をメインにしたマクロビ的ごはん。
夫は「ミニトマトとナスの素揚カレー」を、私は「月のうさぎ定食」をチョイス↓

定食の内容は・・・
　・雑穀ご飯に冬瓜と揚げの入った汁物
　・揚げ野菜と麩のあんかけ
　・高野豆腐と野菜の炊き合わせ
　・オクラと梨、菊の花の白和え
　・豆腐とおから、栗入りの卵焼き
　・香の物（なすときゅうりの漬物、昆布）
　・いちじく入りチョコケーキ

どれも薄味であっさり、野菜それぞれの食感と味わいを残した調理方法でとても美味しかった。
自分では思いつかない食材の組合せも新鮮で勉強になった。
これだけ品数があって手間のかかるお料理なのに1,380円は嬉しい。
久しぶりに満足した食事で気に入った。・・・遠くて滅多に行けないのが残念（涙）。

お腹と心を満たした後は、行きと違うルートで駅へ向かう事に。
黒門通りという通りを歩くとこの辺りにも古い建物が点在していた。

　　　↓このメナードの営業所？古すぎてスゴイ（笑）
隣の建物は屋根が斜めってて倒壊しそうでした・・・大丈夫なんか？

こんな調子でオモロイ看板とか、建物なんか色々写真撮ったけどキリがないのでこの辺にしておこう。
夫と変なモノを発見したり、何だかんだと話ながら街歩きをするのは楽しい。

帰りに仲見世通りのお店でお土産にお菓子を買い、ちょうど5分後に発車する電車に慌てて乗った。
車内で買ったお菓子とお茶でティータイム（？）にし、後は2人して寝てしまった・・・
現地での滞在時間は短かったけど、移動時間に時間がかかったせいかかなり疲れた。
万歩計は8,205歩をカウントしていた。

脳梗塞を発症してから2年、こんな風に遠出できるようになったのは嬉しい。
これからもっともっと色々な場所へ行きたいな。