2年経過

脳梗塞を発症してから2年が経った。

昨年のブログを読み返してみると、私の左半身、大して変わってないなぁ、というのが正直な感想。
それでも、1年前と比べて明らかに違うのは歩ける距離が格段に伸びたという事。

退院してから半年間は殆ど家の中で過ごし、たまに外を歩くと言って近所のごく狭いエリア内だった。
思うように動かない足で外を歩くのは杖をついていても怖い。
道路は決して平らではないし、段差や障害物もある。よそ見をしながら歩いたり自転車を漕ぐ人とぶつからないように歩くのは常に神経を使う。
元々足早に歩く人間だっただけに、カメのように遅いスピードでしか歩けないのはもどかしかった。
しかも頑張って歩いた後は決まって左脚の付け根周辺が痛くなり、まともに歩けない。最低でも1週間は家で安静にしている必要があった。
いくらマイペースに頑張る！と自分を奮い立たせても、3歩進んで2歩下がるような状態の中で空しさとやるせなさを感じなかったわけではない。

それでも少しずつ行動範囲は広がり、振り返ってみれば一年前よりずっと長い距離を歩けるようになっている！電車での移動も徐々に怖くなくなって来て、病院を始め、自力であちこち行けるようになった。
沢山歩けば脚は痛くなるけど、回復に要する日数は前よりぐっと減った。
自力でご飯を食べ、トイレに行き、己の足で歩ける・・・これ程素晴らしいことはない。

相変わらず左の肩甲骨と股関節の動きが安定しないので、滑らかな動きが出来ずに微妙にカクカクとした不自然な動きになってしまうけど、パッと見は大分フツーの人の動きに近づいて来たように思う。
一時はぴくりとも動かなかった事を思えば、ゆっくりではあるけれど着実に回復しているのだと思える。

毎日の生活の中で繰り返される動作が脳にインプットされ、梗塞によって死んだ回路の代わりの新しい回路が作られて体がまた動くようになる・・・人間の身体って凄い！脳の可塑性に感謝する。

左足先の痺れはしつこく残っているけれど、いつかは消えるのだろうと呑気に構えている。
病気まみれでリスクは多々あるけれど、夫のお陰で働かずして生活出来て、ごはんを美味しくを食べてぷくぷく太り、元気いっぱいで幸せだな、私（笑）。

今はまだ怖くて電車での移動の際は杖をついているけど、1年以内には杖なしで移動できるようにしたい。
杖をついていると周囲の人に気遣って貰えたり、道でよけてもらえるのは有り難いんだけど、やっぱり普通に戻りたいから。

どんなに時間がかかっても以前と同じように動けるようになる！・・・これが私のゴール。
その為にまた1年マイペースに頑張ろう。