| 右下にあるウッドデッキ?まで怖くて歩けず↑ |
帰省2日目は父、妹3人と私達夫婦の計6人で安曇野にある長峰山へドライブ。
何年か前に父や妹達が行った時に展望台からの眺めが良かったそうで・・・お勧めだと言われて行ってみる事にした。天気は下り坂の予報だったので朝9時に家を出発した。
曲がりくねった山道を車でぐんぐん上がり、途中少し迷ったものの展望台近くの駐車場に到着。
思いのほか車がいっぱい停まっていたけど、高台から親子連れの団体が降りて来て次々に車で去っていく。ちょうど入れ違いに到着してラッキー、そう思ったのだが・・・。
上へ行くと天望台のすぐ近くでチェーンソーのカービングショーなるものが開催されていて、辺りには爆音とガソリン臭が漂っているではないか!
だから先程の団体は退散したって事か、と納得。澄んだ空気を思い切り吸って広々とした景色を楽しむつもりだったのに・・・がっかりだよ。
| 夫が撮ってくれた安曇野と北アルプスの風景 |
しかも木で出来たやぐらのような展望台は階段が急で上れないし、坂の下にある展望デッキへは足元が不安定で私は行けず。夫にカメラを渡して風景を撮ってもらった。私はベンチに座って耳を塞ぎながら皆が撮影するのを待っていただけ、残念過ぎる(苦笑)。
| 遠くの北アルプスの山には雪がうっすら積もっていた |
それでも目の前に広がるパノラマは素晴らしく、空が高くて開放感はあった。秋の空はクリアな青が清々しい。父は3台持ってきたカメラを使いこなし(?)大分粘っていたけど、それでも30分足らずで駐車場へ戻った。あの騒音ではとても長居は出来ない。
| 2013年11月に以前の店舗の隣に新設されたらしい |
再び車で山を下りて次に向かったのは、竹風堂 あづみ野店。松本の中町にある竹風堂には何度か行った事があるけど、ここには初めて。妹達は先月もここで叔母と一緒にランチを食べたそう。
店に入って左側が売店、右側が食事・喫茶スペースになっていて、天井が高く広い空間は中町店と似ている。6人一緒に座ると、まず栗入りどらやきの試食とお茶が出された。嬉しい♪
| 栗おこわ 山里(やまざと)定食 これで1,540円とは安い |
メニューを見て、まだお腹の調子が戻らない3番目の妹は栗あんしるこ、父は同じ栗あんしることビール(どういう組み合わせだ)、残り4人は栗おこわ 山里定食をオーダー。
定食には新栗の入ったおこわ、凍み豆腐と山菜の煮物、むかごのくるみ味噌和え、漬物2種、それに味噌汁が付いている。全部それぞれゆっくり味わって完食、お腹いっぱいになった。
| 松本市の南部、内田地区にある民家 |
大満足ランチの後は隣にあるスワンガーデン安曇野にある店を少し見る。妹達から「まだどこか行きたい所はないの?」と訊かれ・・・あれこれ考え、以前から一度行ってみたいと思っていた「馬場家住宅」に連れて行ってもらうことに。
| 主屋と普段閉まっている中門の扉(右)↑ |
駐車場から屋敷の周りにある遊歩道を通って表門をくぐると、大きな主屋が目に入る。
長野県西南部に分布する本棟造(ほんむねづくり)と呼ばれる民家の典型的な様式で、江戸時代末期の建物。平成8(1996)年に国の重要文化財に指定されている。
頂いたパンフレットによると、馬場家の第16代当主から屋敷地の一部とそこにある建造物の寄附を受けた松本市が、修理・復元して平成9(1997)年に博物館として一般公開したそう。
| 坪庭と茶室の特別公開は12/1まで |
管理人さんから、普段は閉まっている中門から坪庭を見学できますよ、と言われて坪庭とその奥の高台にある茶室(↑)を見学させてもらった。坪庭の池には金魚とめだかが泳いでいたよ。
| 沢山実のなった柿の木と文庫蔵 |
坪庭を見た後は主屋の裏手に回って観覧できる範囲で庭を見る。
柿の木が何本かあって、どの木もたわわに実がなっていた。柿も干してあって秋らしい景色→
写真奥に見える白い案内板の奥は私有地で、蔵と隠居屋と呼ばれる小さな屋敷がある。今も馬場家の人が住んでいるのかな。
| 玄関の奥に座敷、更にその奥に坪庭が見える |
外を見学した後は主屋に上がって管理人さんのガイド付きで中を見せて貰った。
玄関や座敷は客人が使う空間なので畳に縁があり、家の人が使う住居部の畳には縁がない。当主の居間に使われたとみられる小座敷の地袋(床に接して設けられる戸棚)の戸を開けると、寝間に抜けられるようになっている(賊が入った時などにすぐ逃げられるように)・・・などなど、面白い話が聞けた。
| 屋敷の外の遊歩道には竹、胡桃、栗の木が植えられていた |
文庫蔵の中は昔使われていた道具や衣類、馬場家の家系図や歴史が展示されていて見所多し。
標高約690Mに位置する屋敷の表門から見渡せる松本平と北アルプスの景色も良い。車でないと行けない場所のせいか見学者は少ないけど、是非このまま大切に残して欲しいな。
| お腹空いてなくてサンドイッチとカフェオレのみ |
夜は私は2年ぶりに会った友人とコメダ珈琲で3時間お喋りして楽しいひと時を過ごした。
一人暮らしの4番目の妹は自宅に戻り、父と末の妹、夫の3人は父の行きつけの料理屋で外食、本調子でない3番目の妹は家で留守番。今回は3番目の妹がまともに食事が出来なくて気の毒だった。
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| 東京へ帰る日の朝ごはん 妹達が用意してくれた |
帰省最終日の10/19はいつものように祖母宅にお邪魔した。
叔父叔母、今年8月に100歳になった祖母も皆元気そうだった。祖母は耳は遠いけれど頭はしっかりしているし、家の中は何とか自分で動けているので凄いなぁと思う。松本市からは100歳のお祝いに金一封と銀の盃を頂き、地元の広報にも紹介されたそうな。
そんな訳で全てのスケジュールを無事にこなし、東京の自宅には夕方戻った。
とにかくずっと喋りっぱなしで心身共にクタクタに疲れた。体力のない我ら夫婦から見るとフツーの人達は本当に元気があるなぁとつくづく感じる。
初めて訪れた場所で写真も沢山撮れたし、家族の様子も分かったし、会いたかった友人も会えて充実した帰省だった。ただ毎度の事ながら父が一人で話しまくるので妹達の話が余り聞けなかった事が悔やまれる。私達の為に家を掃除して食事を作ってくれ、車の運転をしてくれた妹達には感謝しきり。付き添ってくれた夫もお疲れ様でした。あれやこれや色々ありがとうね。