2024年9月22日日曜日

当て布でジーンズ補修




既に何度かダメージ部分をダーニングしたこのジーンズ↑
数日前から再び穴が開きそうな所(写真の赤丸で囲った部分)を繕い始めた。今回は野口光さんの本とインスタライブを参考に、生地の裏に布を当てて補強する方法を採用する事に。



まず補強する場所の上に透明のシート(私はジップロックで)を置き、当て布の形をマジックで描いて決める。それからハサミでシートを切り抜き、これをガイドに当て布にする生地を裁断する。


当て布に使った生地は夫の着古したTシャツ

裁断した布を補強する場所の上に仮止めのりで固定し、更に大まかにしつけをかける(しつけ糸が見当たらず、ベージュの手縫い糸で並縫い)。これで当て布の準備が整った。



↑ひっくり返すと表はこんな感じ。しつけをかけた四角の中の擦り切れた部分をこれからダーニングしていく。縦長のダメージなので、2分割して上は「バスケットダーニング」、下は「平行移動ハニカム」で繕う事にする。


下の当て布も少しすくうようにして縫い進める

まずバスケットダーニングから・・・生地の裏からダーニングクラゲを当てがい、輪ゴムで固定。
縦糸にCloverのダーニング糸、横糸に越前屋さんで買った麻100%の糸を使って織っていく。麻糸は滑りが悪く、生地に負荷をかけないよう強く引っ張り過ぎないよう神経を使う。



そしてここからが本日やった、下の部分↑
ジーンズをひっくり返し、当て布の上から平行移動ハニカムでダーニング。最後に当て布の周囲を「千鳥がけ」と呼ばれる縫い方で縫い留め、しつけ糸を取って完成!


クリックして大きくして見てね↑

表に返すとこんな仕上がり↑
バスケットダーニングを多用していたので、狭い範囲ながら平行移動ハニカムの横のラインが良いアクセントになった。当て布で強度もUPしたので、しばらくは持ってくれるでしょう。

このジーンズの右側はちょうど肩掛けバッグが歩く度に擦れる場所で、すぐ生地が傷んでしまうのよね(バッグ生地が丈夫過ぎるのも問題有り)。10年もこればかり履いているからボロボロだけど、気に入っているので捨てたくない。まだまだ繕いながら着ていくつもり。
服の寿命が伸ばせるダーニングと出会えた事は私にとって小さな財産になりつつあるな。

2 件のコメント:

yukosi さんのコメント...

Creoさん、こんにちは
ジーンズ素敵に仕上がりましたね!
中々、細かい作業で手間暇かかるのですね

でも完成した暁には達成感ありますね。
古いものに手を加えて生まれ変わらせるなんて、良い味が出ててほんとに素敵です。
長く大切に着たいですよね(^^♪

creo さんのコメント...

yukosiさん、こんばんは。
このジーンズはダメージ箇所が多くてまだやる所がありますが、とりあえず気になっていた所は補修しました。
糸と生地が硬いので一針ごとに力が要りますが、ちくちくやっていると無心になれます(笑)。
どんな物でも使える内は長く使いたい、年をとるごとにその思いが強くなっています。大切に着ます♪

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